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ARTICLE01
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- 株式会社菰下溶断様 -
天井クレーン操作時の死角を無くして 安全に作業を行いたい。
- 対応重機
- 天井クレーン
- 導入機器
- AHD小型固定カメラ+超低遅延無線送受信機×2式
導入の背景
天井クレーンのリフティングマグネット(※以下リフマグ)を利用して鉄板を運んでいるが、操作中に死角が出来てしまっていた。
より安全に安心して作業を行うためにカメラの導入を検討されていた。 -
使用例
天井クレーン操作時に死角になっている箇所を無線式カメラで確認する。
1.リフマグ真上からの映像でリフマグをおろす位置を確認
2.運転席下からの映像で鉄板搬送時の死角を確認
3.モニターは2台並べて設置。作業補助として見やすい位置に。
4.カメラ電源や無線送受信機の設置位置・方法については、実機確認および打合せの上決定した。 -
導入した機器構成
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クレーン側:固定カメラ(画角109.9°と 83.1°(ともに特注画角) 画質約200万画素)
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クレーン側:無線送信機(5.6GHz帯 非圧縮伝送 超低遅延)
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運転席側:無線受信機(5.6GHz帯 非圧縮伝送 超低遅延)
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運転席側:モニター(WXGA 10.1インチ)
※上記機器構成を2セット
今までよりも安全に、より安心して作業を行いたい
運転席から見える範囲も広いため目視で操作を行っていたが、死角になってしまう場所もあった。より安心して安全に、そして効率よく作業を行えるように、作業環境に適した堅牢性に優れたカメラを探していた。
また、導入後のアフターサービスも安心して任せられる業者に依頼したいと考えていた。
<作業時の映像>
1つのカメラでリフマグ全体(左のモニター)を確認し、もう1つのカメラで作業エリア(右のモニター)を確認している。上からの映像と横からの映像を合わせることで、リフマグでの吊り上げ時や荷物を移動させる際の死角をなくし、安全に作業が出来るようになった。
<構成>
天井クレーン全体写真とカメラ位置(赤い丸部分 2ヶ所)
リフマグ(黄色)の真上にAHD固定小型カメラを設置
運転席横階段にもAHD固定小型カメラを設置
運転席上部付近とリフマグ上部の機械付近に無線送信機を設置
無線受信機は操作室前面ガラス上部のスペースに設置
操作室内にWXGAモニターを2台設置
<機器特長>
左:送信機 右:受信機
・5.6GHz帯 非圧縮伝送 超低遅延無線送受信機(1ms以下)DFS機能付 技適取得済
(選定ポイント)
クレーン操作補助としては遅延があるととても危険です。この無線送受信機はHD画像を無遅延同等の性能で伝送します。また、公共電波にチャネルを自動的に譲るDFS機能もついており、日本国内の法令に順守。安心してご利用いただけます!
‹AHD小型固定カメラ›
・画角109.9°と 83.1°(ともに特注画角) 約200万画素
(選定ポイント)
鮮明な画像をご利用いただきたく、小型固定カメラにも普及してきたAHDカメラを選択。視認したい範囲に合わせて画角もそれぞれ選定しました!
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あとがき
お客様より
死角がなくなったことでより安全に作業を行うことが出来るようになっただけでなく作業効率もあがっている。カメラ電源はバッテリーを利用しているが、バッテリー交換もスムーズに行えるように工夫していただきとても助かっている。モニターについても、設置位置やサイズ・画質などとても満足している。
皆、作業中のストレスが減ったと喜んでくれています。
とのご感想をいただきました!
開発時のエピソード
① お客様の様々なご不安やご要望をお聞きし、どのような対策を提供できるか営業・エンジニア・開発部門を交えて協議を行った。
② 死角をカバーするためのカメラ設置位置や配線ルートなどを考慮し、ハイビジョンの固定カメラに無線送受信機を組み合わせるプランを想定。
③ プラン通りにお取付けできるかどうかまずは実機の下見を行った。
実機下見の際には、オペレーターの方を中心に現場の方々と各機器の設置場所や設置角度の打合せを入念に行った。
④ お取付けの際にも皆さまにご確認いただきながら設置を行っていった。
お客様のご要望に合わせて機器をカスタマイズしました。
製作した製品が想定通りに設置できるか、お取付けの際には緊張しました。
お客様の声をしっかりお聞きできたこと。
弊社部門間で連携したプラン提案が行えたこと。
お客様のご協力を元に、しっかり下見と準備を行えたこと。
結果としてお客様からご満足の声をいただき、私どももとても嬉しく思っています。
今後も様々なご要望にお応えすべく日々精進して参りますので、引き続きご愛顧のほど宜しくお願いします!